朝の光――
窓からそっと、吹いてくる風。
小鳥の鳴き声。
コーヒーの香り。
サワサワと揺れる街路樹の葉。
子どもたちの笑顔。
一つ一つの輪郭が、みずみずしく光り輝いている、
いま、この瞬間――。
目の前の存在ひとつひとつが、それ「そのもの」として輝いている。
「いま」という瞬間が充溢し、自分も自分「そのもの」として、確かに「ここ」に在る。
この当たり前の感覚――。
この「いま・ここ」の当たり前でみずみずしい感覚は、
日々の生活の中のふとした瞬間に、
わたしたちのこころに湧き上がってくるものです。
わたしたちは日々、自分の用事をこなすことで忙しい。
しかしときに、足を止め、立ち止まってみる瞬間があります。
歩き続けていた足をふと、止めてみる。
そうして目の前の景色を、ぼんやりと眺めてみる。
そんなとき、目の前のもの一つ一つが、キラキラと輝いて見えることがあります。
空に浮かぶ雲。頬をなでる風。
ビルの窓に反射する太陽の光。
そして、子どもたちの笑顔、歓声――。
そんなとき、忙しかった自分のこころが、ホッとしたような、
なんとも言えない安心感に包まれることがあります。
いま、自分が自分そのものとして、確かにここに在る、
というような喜びに包まれることがあります。
この「いま・ここ」の“わたしそのもの”という感覚を、
わたしは「人間のこころ」の、最も根源的なものとして考えています。
わたしはこの当たり前の感覚を、
「人間のこころ」を形成する、その最も本質的な部分として位置づけてみたいと
考えています。
まゐーむ〜「いま・ここ」のHome Page、
当ホームページは、そのための、ひとつの試みの場です。

そのためには、しなければならない作業があります。
この「いま・ここ」という感覚を、「人間のこころ」の“原点”と位置づけるには、
どうしても必要な作業があるのです。
それは、「人間のこころ」の歴史の拡張――という作業です。
いま、わたしは「人間のこころ」と書きました。
その「人間」とは、いったい誰のことでしょうか。
それはもちろん、わたしたち「ホモ・サピエンス」のことであります。
しかし、それのみではない。
二十一世紀になった現在、「人間のこころ」について考えるとき、
わたしはホモ・サピエンスのみをその対象にするだけではもはや足りない、
と考えています。
「人間のこころ」について真に考察しようとするならば、
その範囲を広げて“はじめの人間”――「原人」にまでさかのぼって、
考えてみなければならない。
数百万年前に誕生した「原人」から、
「人間のこころ」というものがどう形づくられていったのか、
ということを考えていかないと、
わたしたちの「こころ」についての真の考察へは至れないのではないか、と考えます。
わたしは、「原人」の時代こそ、「いま・ここ」の感覚が誕生した時代である、
と考えています。
「いま・ここ」の感受の誕生、つまりそれは、「意識」というものの誕生です。
そこで、このホームページでは、「原人型世界認識」という新しい視点を提唱します。
「原人」の時代が、「いま・ここ」への感受に密接に関わっているということ。
「原人」の世界認識こそが、いまも変わらず、
わたしたち人間(human being)のこころの“原点”であり続けている、ということ。
――
「原人」の世界認識という視点――しかしそれは本当は、新しくも何ともない、
本当はずっと昔から、
わたしたちのこころに最も身近で、大切な感覚であったはずです。
まだ考察の途上ゆえ、矛盾した点や論理が飛躍している点、
またわたしが思い違いをしている点もあるかもしれませんが、
寛大なお気持ちで、どうぞこれから、おつきあいいただけたらと思います。
何かお気づきの点があれば、どんどん、わたしに教えてください。
そうして、「いま・ここ」への感受を、その「喜び」を、
わたしたちの「あたま」と「こころ」に、再び、生き生きと取り戻していきましょう。
詳しくは、原人型世界認識の項をお読み下さい。
当ホームページでは、現在3冊の書籍も公開予定でいます。
「いま・ここ」に関連して、3冊それぞれ異なったアプローチの仕方で述べています。
当ホームページを見て興味を持たれた方は、ぜひお問い合わせ下さい。
(詳しくは、まゐーむの本をどうぞ)

現在、この社会では、「不安」というものが(多くの場合の)原動力となっています。
「不安」や「怖れ」がさまざまな言動を起こす動機となり、
本来わたしたちが感じていたはずの「喜び」は、
失われてしまっている(ことが多い)のが現状です。
そのような流れに対して、わたしは改めて、
わたしたちが本来、その根底に持っている
「喜び」や「良い」という想いを自分たちの日々の原動力にする、
ということを思い出したい。
「いま・ここ」は、そのための、重要なキーワードのひとつです。
2007年11月11日
まゐーむ 鈴木道也
・まゐーむ(マイーム)とは、へブライ語で、「水」という意味です。